刺咬、吸血する害虫

刺咬、吸血する害虫の
「生態情報」「簡易的な対処法」「再発防止策」をご紹介

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カ類

生態情報

蚊はいくつかのウイルス感染症を媒介し、デング熱や日本脳炎、ウエストナイル熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、マラリアがよく知られています。

【ヒトスジシマカ】
昼間活動する蚊で、人家周辺の藪に潜んでいて、人が通りかかると吸血しにやってきます。人家周辺の水溜まりから発生します。

【アカイエカ】
屋内によく侵入して人が寝ている間に吸血します。

【チカイエカ】
ビルの地下街や地下鉄構内などにいます。

簡易的な対処法・再発防止

家に侵入した蚊を駆除する製品は豊富で、蚊取り線香、蚊取りマット、蚊取りリキッド、ファン式蚊取り器、スプレー剤などがあります。屋外の蚊の駆除としては、蚊取り線香や電池式の製品を使用しますが、効果や範囲は風向きや風の強さに影響します。
家の周りの水溜まりをなくして、蚊が発生しないようにします。水瓶には成虫が水に産卵できないようにネットを張るなどし、窓に網戸を取り付けたり、ドアを開けたらすぐに閉める対策をとります。外出時には肌の露出を避けたり、ディートやイカリジンを有効成分とした虫除け剤を使用します。虫除け剤の効果は短いので数時間ごとに繰り返し使用します。

ヒトスジシマカ
ヒトスジシマカ
アカイエカ
アカイエカ

ブユ類、ヌカカ類

生態情報

ブユ類
成虫は体長1.5~6mmで、黒色や褐色のものが多いです。メス成虫が人などから吸血します。

ヌカカ類
ほとんど多くの種類が昆虫の体液を吸うものですが、一部に人や鳥などから吸血します。

簡易的な対処法・再発防止

外出時には肌の露出を避けたり、ディートやイカリジンを有効成分とした虫除け剤を使用します。虫除け剤の効果は短いので数時間ごとに使用します。

アブ類

生態情報

水辺の地中から発生し、成虫が吸血活動をします。

簡易的な対処法・再発防止

窓に網戸を取り付けたり、ドアを開けたらすぐに閉める対策をとります。外出時には肌の露出を避けたり、ディートやイカリジンを有効成分とした虫除け剤を使用します。虫除け剤の効果は短いので数時間ごとに使用します。

ウシアブ
ウシアブ

ハチ、アリ類

スズメバチ類、アシナガバチ類

生態情報

刺傷被害は8~9月に集中し、刺されるとアナフィラキシー・ショックを引き起こし、死亡することもあります。

【キイロスズメバチ】
働きバチは体長17~25mmで、黄色と黒の縞模様をしています。市街地でも見られ、木の枝、橋の下、軒先や、樹洞、壁の隙間、屋根裏、床下、土の中などに巣を作ります。昆虫やクモを狩ったり、飲み残したジュース、食べ残した肉類などに集まります。

【キアシナガバチ】
働きバチは体長21~26mmで、全体的に黒色で背中に2筋の黄色の縁があります。軒下、木の枝、岩陰などの比較的低い場所に巣を作ります。

簡易的な対処法・再発防止

ハチ用殺虫スプレーを使用します。素人による巣の撤去は危険が大きいため、お住まいの地域のペストコントロール協会に相談しましょう。
巣が小さいうちに対策がとれるように、家の周りにハチの巣が出来ていないか注意して観察します。刺傷被害が多くなる時期は、外出時は頭を露出せず、黒色の服を避け、匂いの強い香水やヘアスプレーを避け、山に入る際にはラジオ等の音量を下げるなどして、ハチを刺激しないようにします。

キイロスズメバチ
キイロスズメバチ
キアシナガバチ
キアシナガバチ

ミツバチ類

生態情報

日本にはセイヨウミツバチとニホンミツバチがいます。働き蜂は黒い地色で黄色い毛に覆われており、体長は約12㎜です。花粉と花蜜を集めて栄養源にしています。1年で巣を放棄するスズメバチ類やアシナガバチ類と違い、ミツバチ類は数年間に渡って巣を維持します。樹洞、石垣内の空間部、天井裏などに営巣します。巣にいるミツバチが増えてきて新しい女王が誕生すると、古い女王は巣を新女王に託して雄蜂や働き蜂を引き連れて飛び立ち、新しい巣を作ります(分蜂)。分蜂では沢山のミツバチが飛び交うため恐怖の対象になりますが、刺激を与えない限りは滅多に攻撃されません。

簡易的な対処法・再発防止

ハチ用殺虫スプレーを使用します。素人による巣の撤去は危険が大きいため、弊社もしくはお住まいの地域のペストコントロール協会のような専門業者にご相談ください。

セイヨウミツバチ
セイヨウミツバチ

アリガタバチ類

生態情報

シバンムシアリガタバチを紹介します。メスの体長は約2.0㎜です。メスは赤茶色の体で翅がなく、アリのように見えます。タバコシバンムシやジンサンシバンムシなどの幼虫や蛹に寄生します。成虫の動きは活発で、春から秋にかけて畳の上や押し入れの中など色々な場所で見られます。メスはお尻に毒針を持っているので、もし誤って刺されるとチクっと痛み、刺された場所は赤く腫れてだんだん痒くなってきます。

簡易的な対処法・再発防止

寄主となるシバンムシ類を増やさないことです。シバンムシ類は主に食品を加害するため、食品は容器で密閉保管するなどして、食品に侵入しないようにします。もしシバンムシ類が食品で発生した場合は、その食品は廃棄します。

ヒアリ

生態情報

特定外来生物に指定されています。全体が赤茶色から黒っぽい色をしていて、集団で行動します。働きアリは毒を持っており、刺されると非常に痛み、時には重篤な症状が出ることがあるため、大変危険です。最悪の侵略的外来種として認識されており、繁殖力が強く、広い範囲で生態系を壊してしまいます。それだけでなく、農作物の食害、人やペット、畜産動物への健康被害、機械類に侵入して断線させるなどの被害などをもたらします。ヒアリが定着した国では大変な経済被害が引き起こされています。日本では水際対策に注力しており、現在のところ定着には至っていません。

簡易的な対処法・再発防止

特定が難しいため、ヒアリかどうか疑わしい場合は、弊社もしくはお住まいの地域のペストコントロール協会のような専門業者にご相談ください。

ヒアリ
ヒアリ

その他

ムカデ類

生態情報

ムカデ類【トビズムカデ】
成虫の体長は80~130mmで、頭は黄褐色、胴体は長くて暗緑色、黄色から淡黄色の短い多数の脚を持ちます。草むらや林内の落葉、朽木、倒木、人家周辺のプランターの下などに潜んでいて、夜間に餌を求めて活動し、家屋内に侵入してヒトを咬むことがあります。肉食性で、小型の昆虫類、クモ、ミミズなどを捕獲します。梅雨時から盛夏に人家内へよく侵入します。雨天時や雨天後数日はムカデの侵入に特に警戒が必要です。

簡易的な対処法・再発防止

不快害虫用殺虫剤で駆除します。ムカデ類はスプレータイプの殺虫剤で完全に死なないので、素手でつかまないようにします。
侵入防止のため、粉剤を家の周りに散粉します。ガラス戸や雨戸、玄関ドア下などのレール部分に忌避剤を使用するのも良いです。家の周りは雑草を生やしたままにせず、朽木や落ち葉、瓦礫がないように手入れをして、地面が乾きやすい環境にしましょう。

トビズムカデ
トビズムカデ

ノミ類、シラミ類、トコジラミ類

生態情報

【ネコノミ】
成虫は(オス)体長1~2.5mm、(メス)2~3.5mmで、淡褐色~暗褐色をしていて、縦に扁平な形をしています。成虫は、ネコだけでなく人、イヌ、ネズミからも吸血します。幼虫は畳やカーペット、ペットの寝場所などにいて、フケなどの有機物や成虫の糞などを食べています。ノミの有名な特徴として30cmほど飛び跳ねることができます。

【コロモジラミ】
成虫の体長は3~4.5mmで、半透明の淡灰白色で、弾力があります。人の皮膚に近い衣類の縫い目や折れ目などに潜み、吸血します。

【アタマジラミ】
頭皮にいるシラミです。児童の頭皮で見つかり、問題となっています。

【トコジラミ類】
成虫は赤茶色で5~8㎜の薄っぺらい形をしています。翅がなく飛ぶことはできません。「ナンキンムシ」とも呼ばれています。昼間は、その薄っぺらい体でベッドや畳、荷物などの隙間に潜り込んでいて、夜になると隙間から出てきて人やペットから吸血します。吸血すると血糞と呼ばれる黒い液体状の糞をするため、潜んでいる場所には点々と黒いシミがつきます。

簡易的な対処法・再発防止

【ノミ類、シラミ類】
ノミ類、シラミ類ネコノミ対策では、イヌ・ネコにノミ取り用製品を使用します。櫛や滴下剤、粉、シャンプーなどがあります。ノミが発生している毛布などは廃棄し、床面は掃除機でしっかりと吸い取ります。ペットの体毛や寝床を注意して観察し、清潔に保ちます。
コロモジラミ対策では、コロモジラミが発生している衣類をビニール袋に入れて2ヵ月ほど密封してから洗濯・クリーニングします。体を清潔にし、毎日清潔な衣服に着替えます。
アタマジラミ対策では、アタマジラミ専用の櫛を使用します。毎日洗髪し、帽子やタオルなど体に直接触れるものは共用しないようにします。

【トコジラミ類】
血糞が見られる場所や潜んでいそうな隙間に、トコジラミ用のエアゾール剤を吹きかけます。被害が著しい場合は、弊社もしくはお住まいの地域のペストコントロール協会のような専門業者にご相談ください。

ネコノミ
ネコノミ
トコジラミ
トコジラミ

セアカゴケグモ

生態情報

成虫は全体が黒色で、お腹の裏側には砂時計のような形の赤い模様があります。メスの大きなお腹の背中側には赤い縦縞模様があります。メスとオスとでは大きさが倍以上違い、メスは7~10㎜程度です。街路沿いの側溝や側溝の蓋の裏、自動販売機の周辺など、餌となる昆虫が多い場所の雨風が当たりにくくて狭い物陰に巣を作ります。卵は薄茶色で直径1cmくらいの丸い形をしていて、巣にくっついています。

簡易的な対処法・再発防止

セアカゴケグモ用またはクモ用と標記されている不快用殺虫剤(ピレスロイド系、有機リン系)で駆除します。卵は殺虫剤が効かないので踏みつぶしたり燃やしたりして物理的に対処します。セアカゴケグモは毒を持つので、素手で不用意に触らないようにします。特定外来生物のため、興味本位で生きたまま持ち運ぶと法律で罰せられます。

セアカゴケグモ
セアカゴケグモ

マダニ類、ツメダニ類、イエダニ

生態情報

マダニ類
【ヤマトマダニ】
成虫のメスは吸血をしていない状態では長さ2㎜程度、幅1.5㎜程度です。吸血をすると元の大きさよりも膨れ上がりますが、1㎝を超えることはありません。幼虫や若虫の間は小型の哺乳動物から吸血し、成虫は人を含む大型・中型の哺乳動物や鳥などから吸血します。山林や草原で見られ、下草や地表で獲物が通りかかるのを待ち伏せしています。

ツメダニ類
【ミナミツメダニ】
メスは体長0.5~0.6㎜で、薄い橙色をしています。室内の埃の中にいるチリダニやコナダニ類を捕食します。誤って人も刺されることがあり、痒みを伴った皮疹を起こします。

【イエダニ】
ネズミを吸血する白~薄黄色をした扁平なダニで、ネズミの巣でよく見られます。しかし、大量発生した時やネズミが駆除されるなどしていなくなると、ネズミの巣から離れて徘徊し、人が吸血されることがあります。刺されると激しい痒みと皮疹を起こします。吸血するとイエダニの体は膨らみ、赤黒い色になります。

簡易的な対処法・再発防止

【マダニ類】
頭ごと皮膚に突っ込んで吸血するため、吸血中は無理に引っこ抜くと頭が皮膚に残ってしまい、皮膚炎を起こす恐れがあるため、病院で摘出してもらいます。
山や草の多い場所に行く際には肌の露出を避け、ディートやイカリジンを有効成分とした虫除け剤を使用します。虫除け剤の効果は短いので数時間ごとに使用します。

【ツメダニ類】
市販されているダニ用の殺虫剤を使用します。
捕食対象となる、埃から発生するダニを駆除することで予防します。

【イエダニ】
寄主となるネズミの駆除が必要です。ネズミの駆除に加えて、市販されているダニ用の燻煙剤を使用して殺虫します。目の前にいるイエダニには、市販されているダニ用のエアゾール剤を吹きかけます。

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