小型哺乳類
小型哺乳類の
「生態情報」「簡易的な対処法」「再発防止策」をご紹介
イエコウモリ
生態情報
1.5cm程度のわずかな隙間でも入り込むことができ、家の壁の隙間などに住みつきます。ねぐらになった場所の周辺には糞尿で汚れるなどして不衛生となり問題になります。夜行性で、夕方にねぐらから出てきて、不規則に飛び回りながら昆虫を捕まえて食べます。冬はねぐらで冬眠をしますが、温かい日にはねぐらから出てくることもあります。
簡易的な対処法・再発防止
鳥獣保護管理法にて、コウモリを無許可で捕獲することは禁止されています。夕方、コウモリがねぐらから出ている間にねぐらの出入り口を塞ぎます。ただ、6月~8月ごろは飛べない幼獣がねぐらに残っていることがあるので、この時期に出入り口を塞ぐのは避けましょう。
ハツカネズミ、クマネズミ、ドブネズミ
生態情報
【ハツカネズミ】
クマネズミ、ドブネズミと比べると最も小さいネズミです。成獣の尾を除いた体長は6~9cm前後、尾の長さは9~10cm程度です。郊外の畑地や植栽などで生活をしていて、穀物、野菜果物、植物の種、昆虫、ナメクジ、カタツムリなどを食べています。畑にある堆積物の中、岩穴、樹洞などに棲家にしていますが、寒くなる時期に暖を求めて建物に侵入することがあります。ドアの下、壁の継ぎ目など僅かな隙間からでも侵入できます。
【クマネズミ】
体は栗色から黒色で、成獣の尾を除いた体長は15~22cm、尾の長さは18~25cmで、尾は体よりも長いです。都市部のビルや飲食店、一般住宅での目撃が最も多いネズミです。木登りが得意でバランス感覚も良く、パイプを登ったり、電線を綱渡りしたりすることができます。屋外では樹上に営巣したり地面に穴を掘って営巣したりしていますが、寒さに弱いため屋内に侵入して営巣することが多いです。屋内では天井裏や物陰などを棲家にします。植物の種や穀物、果物、人の食べ物などを餌にしています。警戒心が強いです。
【ドブネズミ】
灰色から赤茶色、黒っぽい色など体色は様々で、成獣の尾を除いた体長は19~26cm程度、尾の長さは15~22cm程度で、尾の長さは体よりも短いです。屋外では排水溝、下水道、川など水辺に近い場所や建物周辺の植栽で営巣します。建物内では地下階や1階など低い階に棲み着きます。雑食性で、植物の種や穀物、野菜果物のほかにも、肉類、魚類も食べます。
簡易的な対処法・再発防止
ネズミ用のベイト剤(毒餌)や、忌避剤、捕獲トラップなどが市販されています。ベイト剤はお子様やペットが誤食しないよう、設置場所には十分に気をつけましょう。ネズミが建物内に侵入できないよう隙間を塞ぐ対策もあります。建物内でも壁や天井に隙間がないように塞いだり、餌となる食べ物を容器等に入れてむき出しにしないようにします。
アライグマ、ヌートリア、タヌキ、ハクビシン
生態情報
【アライグマ】
特定外来生物に指定されています。雑食性で何でも食べます。農作物やゴミを食い荒らしたり、建物の天井裏に住み着いて糞尿で汚損したりして問題になります。鼻筋と目の周りが黒く、尻尾に黒の縞模様があるのが特徴です。木登りが得意で、高いところまで登ることができます。
【ヌートリア】
特定外来生物に指定されています。茶色をした体長50cm程度のネズミの仲間です。水辺に棲み着き、泳ぎが得意です。主な餌は植物です。水辺付近の田畑に侵入し、農作物を食害することで問題になっています。水辺の土手などに穴を掘って営巣します。凶暴な性格をしていて、オレンジ色の歯をもっており噛まれると大変危険です。
【タヌキ】
体長約50~60cmで、灰黒色に白毛が混ざった体色をしていて、脚は黒毛が目立ちます。夏は毛が短くなりほっそりしていて、冬は毛がふさふさで丸々した見た目になります。雑食性で、果実や植物の種、昆虫類、ネズミなどの小動物、人の食べ物などを食べます。「ため糞」という、排泄する場所を決める習性があります。
【ハクビシン】
特定外来生物に指定されてはいませんが、外来種で、人の生活に大きな影響を及ぼします。タヌキに似ていますが、鼻筋が白いことで区別できます。雑食性で、果実、昆虫類、カエル、鳥、ネズミなど、何でも食べます。農作物を加害したり、ゴミ集積所を荒らしたり、建物の天井裏に住み着いて建物を汚損したりします。木登りが得意で電線や塀の上など高い場所を移動することができます。
簡易的な対処法・再発防止
建物に侵入されないよう隙間を金網、柵などで塞ぎます。特定外来生物は生きたまま持ち運んでは行けません。また、これらの獣は許可なしには捕まえたり殺したりしてはいけないと鳥獣保護管理法により定められています。被害が著しい場合は、弊社もしくはお住まいの地域のペストコントロール協会のような専門業者にご相談ください。